学校給食センターの事例2

概要

施設

学校給食センター

名称

産山村学校給食センター　様

併設する小中学校分の給食を賄います。
小学生は、調理室に直結するランチルームで、中学生は、教室までコンテナ運搬して喫食します。地元の採れたて食材を利用する地産地消を推進し、新鮮でおいしいものをいただきながら、生産者への感謝の気持ちや自然の恩恵の上に成り立つものであることを学ばれています。

厨房レイアウトの設計ポイント

本来の学校給食の意義、食育の場とすることを主軸に設計しました。
大きく取った配膳下膳のカウンター窓越しに、子ども達と調理する方とのコミュニケーションが図れます。子ども達からは、特にダイナミックな加熱レーンが見えるレイアウトにしたことで驚きや感動を与えるとともに、食にかかわる方々の様々な活動に支えられていることについての理解をめ、勤労を重んずる態度を養うことができます。
また、逆に調理する側、メニューを用意する側にとっては、子ども達が美味しく食べているかどうか、顔が見えて生の声が聞こえる位置関係を作ることができ、より美味しいものをつくろう・残さず食べようと互いを思う好循環が生まれます。
なんといっても調理の場と、それをいただく場所が隣接しているので、いつでも出来たてで温かいものは温かく、冷たいものは冷たいまま、米飯はいつも炊き立てで提供できるとても恵まれた環境となりました。
機器レイアウト・ゾーニングは、大量調理衛生マニュアル、HACCPの概念導入などにより安心安全な給食提供ができるように、交差汚染抑止など衛生管理面強化に関連する各対策を施すとともに、相反する作業効率向上・動線の短縮化をも実現するため、行政機関との個別交渉を行い解決策を見出した柔軟な設計対応となっております。
食物アレルギーを持つ児童生徒への対応として、除去食又は代替食などの提供を可能にする専用室を設けております。一般食用の調理室とは完全に仕切られておりますが、主にガラス壁を使用し他部門との連携をとれる形を実現しました。
調理室での動線効率はもとより、消毒準備室や休憩室の広さ、清掃用具入れの材質など細部に至るまでを追求し、実際にご使用になられる方々の利便性・快適性を熟慮した提案をさせていただきました。