スチームコンベクションオーブンのドアガスケットについて

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今回はスチームコンベクションオーブン(以下スチコンと省略)のドアガスケット(ドアパッキン)についてお話させて頂きます。修理訪問時にはかなりの頻度で劣化が指摘される部品です。一見、ただのゴムのように見えますがスチコンの庫内の密閉性を保つ重要な部品になります。ドアガスケットの密閉性が不十分だと蒸気が漏れ内部の温度ムラができ調理にばらつきがでます。
さてこのドアガスケット、以下のような条件下での調理や日常手入れが不十分である場合、ドアガスケットが損傷し、破損に至るまでの寿命が短くなることがあるのはご存じでしょうか?
! ドアガスケットの寿命を短くする要因 !
●高い温度での調理における連続運転時間(概ね調理温度230℃にて8時間/日ほどの長時間連続運転)
●脂の多い食材での調理(ハンバーグ、チキンや鴨の丸焼き、焼肉)
●高温での調理中にドアの開閉回数が多い(1回の調理時間が10分以下、60回/日に相当する開閉回数)
●調理後の洗浄が不十分
●ドアガスケットの清掃(水で濡らした布巾による表面のふき取り)
こちらは実際にありました施設様のスチコンのドアガスケットの写真です。
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① | ② |
通常のガスケット交換時の写真と思われると思いますが実は①の写真は②の写真の半年後の写真になります。つまり新品のガスケット交換から半年でガスケットが切れてしまったのです。原因は先程もお話させて頂きました厳しい使用環境で使用された為と思われます。
それでは厳しい条件下とメーカー推奨の条件下ではどの位違うか比較してみます。
調理例の比較
厳しい条件下でのガスケットの寿命の実例(約500時間) | 低温度での調理条件では厳しい状況下の使用と比べ寿命は5~10倍と推測されます。 | |
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実際の調理例 | メーカー調理例(理想的) | |
使用条件 | コンビモード | スチームモード |
調理温度 | 250℃ | 130℃ |
1日の運転時間 | 8.5時間 | 5時間 |
食材 | 脂の多い食材 ハンバーグ、焼肉等 |
脂の少ない食材 魚、パン、蒸し物等 |
合計調理時間(週) | 8.5時間(日)×6日(週) =51時間(毎週) |
5時間(日)×5日(週) =25時間(毎週) |
合計調理時間(月) | 1ヶ月 204時間 2ヶ月 408時間、3ヶ月 612時間 |
1ヶ月 100時間 2ヶ月 200時間、3ヶ月 300時間 |
推定寿命(時間) | 実際の調理時間からの計算寿命: 約500時間 |
推定寿命: 500時間×5~10(推定ファクター) =2500時間~5000時間 |
推定寿命(月) | 実際の調理による経験値: 2~3ヶ月にてガスケットの破損 |
推定寿命: 2年1ヶ月~4年2ヶ月 |
上記写真の施設様の調理は表の間にあると考えています。
結論として様々な調理条件下によってはガスケットの寿命は2ヶ月から数年と大きく変化します。ガスケット自体も決して安い部品ではありませんので施設様での今後の使用の参考になれば幸いであります。
この記事に関する詳細や、スチームコンベクションオーブンの導入を検討されていましたら、是非お気軽にお問い合わせください。お客様のニーズに合わせて最適な商品をご提案します。また、納入後のサポート、メンテナンスも行なっております。
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