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ニュース(お知らせ)
2016/04/23

衛生管理、大切です。

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いつもブログを読んでいただき誠にありがとうございます。管理人です。
熊本地方を始めとする地震は発生から一週間を経過した今もまだ続いているようでとても心配です。当社も熊本市内に支店があり連絡を取り合っております。幸い身内では人的被害の報告はありませんが、やはりライフラインの問題や倒壊の不安などが続いていているとのことで、手助けになることがあれば是非協力したいと考えております。この震災で亡くなられた方々に謹んでお悔やみ申し上げますとともに、遺族の方々、被害を受けられた皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。


先日新聞で、1996年7月大阪堺市で発生した学校給食が原因とされる病原性大腸菌O157による集団食中毒に感染した方の中で小学生3人が亡くなられていますが、当時小学1年生だった25歳女性が昨年10月にその後遺症で亡くなられたという記事を見ました。この方は感染時から腎臓の機能障害がおき高血圧などの症状が続き、20年もずっと投薬などの後遺症治療をされてこられましたが、完治することなく若くして亡くなられてしまったとの事で、本当にいたたまれません。

この年1996年(平成8年)は、上記事故を含めO157の集団感染が多発し、件数179件、患者数14,488人、死者8人にのぼり、その危険性が大きく取り上げられ、これを契機に集団給食・大量調理における衛生管理の決め事が増えました。食材納入時の検収検温の徹底、菌などを死滅させるための加熱調理での中心温度管理(下限温度と最低時間設定)、検食保存の条件強化と期間延長などが定められました。


小さなこどもやお年寄りは、体力や免疫力が低く健康な大人の方とは比べものにならないくらいに細菌や毒素含め色々なものから影響を受けてしまい症状も重篤化することは皆さんも承知のところかと思いますが、この食中毒事故のように、食事の提供並びにこれに関連する仕事をする中で、ほんのわずかな誤りによっても、治ることのない障害を与えてしまったり人の命まで奪ってしまうことが実際にあり得るということを改めて強く心に刻まれました。決して繰り返すことのないよう私達にできること、どう防いでいくかということを、常に高い意識を持ち考え続けていかなければなりません。

日々の慣れなどから起きる人的なミスやモレも、確かな精度で温度・時間の計測管理をする設備機器の導入や運用のシステム化など徹底した仕組みを構築遂行することで、限りなくゼロに近づけていくことは可能です。HACCPの概念に基づき、食に関する仕入れから提供までの一連の流れの中で考えられるリスクを全て洗い出し、危害分析を行い重要点から一つ一つ対策を講じていく、厨房環境も千差万別であり、諸行無常だとは思いませんか?これで安心という最終到達点などなく、常にチェック・改善のサイクルを回し続けていく必要があると考えます。

衛生管理はお客様のご施設ごとにできるだけ多人数のチームとして考えていくことが望ましいのですが、よろしければ当社もそのチームメンバーに加えていただければと思います。

<お問い合わせはこちらまで>

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