HOME > ブログ > ウォーターハンマー!!
お役立ち
2016/06/17

ウォーターハンマー!!

ブログ

こんにちは。事務員のB子です。
先日、弊社のお客様で水栓を交換されたお客様がいらっしゃいました。そこで、今回は水栓にまつわるお話です。これを知っておけば、水回りの高額修理を未然に防げるかもしれません。

レバー式単水栓交換前旧品  レバー式単水栓交換後新品

最近では水栓と言うとシングルレバー水栓(上げ下げするだけで操作できるもの)が主流となっていますが、実はこの水栓の普及に伴って、ウォーターハンマー(水撃)現象という問題が発生するようになりました。台所や浴室等で、水栓を閉じた際に壁の向こうから「ドン!」「コン!」という音がすれば、それがウォーターハンマー現象です。
以前主流だった回転ハンドル式の水栓では、全開にするまで2~3回はひねらないといけませんでしたから、ワンタッチで開閉できるシングルレバーは大変便利ですよね。しかしこの便利さにこそ、新たな社会問題の種が潜んでいるのです。

ウォーターハンマー現象が起こる原因は、配管内を流れていた水が急停止させられることにより、逃げ場を失った運動エネルギーが圧力エネルギーに変換され、配管内に急激な圧力上昇(水圧変動)が発生するためです。この水圧変動により衝撃波が発生し、衝撃波は配管や流体を通して瞬間的に遠方へ伝わります。圧力変動が伝わる速度は非常に速く、10℃の水であれば毎秒1,425メートルという超高速であるため、原因機器以外の場所で異音が発生し、戸建て住宅の場合、道を隔てた隣家で発生する場合もあるそうです。

[イメージ図:流れていた水がせき止められると、衝撃波が発生する]
ウォーターハンマー現象のイメージ図
 
これを放置した場合、配管だけでなくそれに接続されている器具や機械、給湯器等の各種センサー類に損傷を与え、漏水事故が起こる場合もあります。

近年、シングルレバー水栓だけでなく、電磁弁を内蔵した電化製品(全自動洗濯機や食器洗浄機等。水の急閉止を伴う機械)が普及したことにより、この問題は増加傾向にあるようです。また、建築物の高層化や住宅密度の増加等により、各自治体は給水圧力・給水量を増やさざるを得なくなっています。そして給水圧力と水量が増加した結果、水が急停止した際の衝撃が増大し、ウォーターハンマーが起こりやすくなっているのです。

簡単な操作ですぐに水が出るというのは便利ですが、その反面、こういった問題も潜んでいるのですね。この問題を解決するために水撃防止器を使用する方法もありますが、一番簡単なのは、水栓をゆっくりと閉める、ということでしょうか・・・。もし、既にこのような現象が起きて気になっていらっしゃるようであれば、お気軽に弊社までご連絡ください。厨房でのお困りごと何でも!お役立ちの精神で問題解決のお手伝いをさせていただきます。
(ウォーターハンマーは、ポンプなどによる水柱分離という圧力低下が原因で発生するものもありますが、今回はこちらの説明は割愛させていただきました)
お問合せはこちらから

Facebookで更新情報をチェック!