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2016/10/31

回転釜のトリセツ。

ブログ

こんにちは、営業部業務課のモジャモジャ君です。
いつも弊社ブログをご覧いただきありがとうございます。
これから寒くなりお肌の乾燥が気になる季節がやってきますね。そう言えば厨房で働く方々は回転釜等厨房機器から発生する蒸気のおかげで乾燥肌知らずという話を聞いたことがあります。本当かどうか気になるところですが、今回はガス回転釜の取扱い上の注意点等についてお話させて頂きます。

回転釜製品イメージ  回転釜設置イメージ

ガス回転釜は厨房でよく使用する機器の一つだと思いますが、点検を行わなかったり使用上の注意を守らないと爆発着火や一酸化炭素中毒が起きる恐れがあり、とても危険です!!
逆にきちんとお手入れをすることで、より使いやすく、そして長年ご使用頂ける機器です。

まず点検についてですが、難しくないので毎回確認して下さい。
●排気穴から中をのぞき、断熱材の剥がれ・落下等がないかを目視確認する。
※断熱材の剥がれ・落下等により燃焼不良となり一酸化炭素中毒を起こす可能性があります。
●蓋はゆがんでいないか、本体はグラつきがないか、脚は腐食していないかを確認する。
※もちろん燃焼中は機器全体が高温となり危険ですので、使用する前(火をつけていない状態)でご確認ください。そして異常があればそのまま使用せずに、修繕などのご手配をお願いします。
●ガス臭くないかも点火前に必ず確認して下さい。
回転釜排気口から断熱材の剥がれを目視確認  回転釜断熱材剥離状態の図解

次に取扱い上の注意点、御存じの方も今一度ご確認いただき必ずお守りください。
●ご使用中(燃焼中)は必ず換気する。点火前に換気スイッチをONにし、正しく風が流れていることも確認しましょう。
●点火する際は、チャッカマン等の点火棒に火をつけてから口火コックを開けて点火する。
※先にコックを開けてから点火するとガスが充満して爆発着火となる恐れがあります。
●燃焼中は、時々のぞき窓から正常に燃焼しているかを確認してください。
※異常燃焼が確認された場合は、使用を止め修繕などをご手配ください。異常燃焼は一酸化炭素中毒などを起こす危険性があります。
●回転させた後は必ずハンドル部のストッパーでロックする。
●釜を傾斜させた状態での燃焼禁止。
●満水で使用しない。つば元までを使用最大量として下さい。
●空焚きしない。
※もし空焚きしてしまっても、水をかけるなど急冷せずにゆっくり冷まして下さい。内釜が急激な温度変化に耐えられず割れる可能性が高まり危険です。
※また、空焚きがひどいと内釜底が溶け落ちてメインバーナーも損傷させ、部品交換等修繕費用が高額となってしまいます。
●使用後はバーナーの火を消し、ガスの元栓を確実に閉める。

回転釜使用水量目安(つば元)  回転釜内釜アルミ空焚きによる穴あき状態

最後にお手入れです。
●毎回ご使用後にはきちんと清掃し、しっかり乾燥させましょう。
※とくに内釜はやわらかいスポンジなどで洗い、傷をつけないように注意します。傷がつくと雑菌の温床になるほか、錆の原因にもなります。
※汚れは、日々付いたら直ぐに落さないと、こびり付き落ちにくくなります。
●各箇所に注油(グリスアップ)して下さい。推奨の機械油(ISO粘土46番相当)を、①ウォームギア部分、②ハンドル軸の奥部分、③釜と脚の付け根にあたる左右の回転軸部分、へ定期的に注油。そして注油後は油を均一になじませる為に釜を4~5周回転させることをお奨めします。また、一定角度や一定方向への回転ばかりさせていると、ギアが偏って削れてしまいハンドルが重くなるため、時々反対方向に回転されると良いです。
※このように機器可動部分への注油は機械(マシン)油ですので、内釜等へ塗布する調理用油と取り違いのないようくれぐれもご注意ください。


回転釜可動部への注油。その1  回転釜可動部への注油。その2

業務用厨房機器のご使用は、車の運転にも似ています。点検の怠りや、ちょっとした操作の誤りでも大事故につながることもございます。ご使用上の注意を守り、点検・お手入れをしっかり行って、今お使いの回転釜を大切に使いましょう。


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