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マメ知識
2017/10/30

一般食器の陶磁器と、給食用食器の強化磁器やメラミン食器の違いについて

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皆様こんにちは。業務課のナミチキです。
そろそろ季節は秋本番となりますが、秋といえば私は食欲の秋です。
この時期旬の「さつまいも」「かぼちゃ」「くり」などを使った甘~いスイーツがケーキ屋さんやコンビニでもたくさん並んで私に秋波を送ってくるのでついつい買ってしまったり、自宅でもスイートポテトやかぼちゃのケーキを頑張って作ってみたり、秋になると甘いものを食べ過ぎてしまいます。

唐突ですが今回は食器について、お話したいと思います。
まず、日本の有名な陶器には(美濃焼、瀬戸焼、唐津焼、益子焼、信楽焼、萩焼など)があります。
そして日本の有名な磁器には(有田焼、伊万里焼、九谷焼、砥部焼、波佐見焼など)があります。
この陶器と磁器の違いや特徴について少し説明させて頂きます。

陶器は、粘土などの土が原料で厚手であり、焼き上がっても隙間が多いので熱しにくく冷めにくいといった保温効果が高い性質をもっています。少し吸水性があるため、盛り付けた料理の汁や臭いを吸着してしまいます。料理の前に30分程度水に浸けておくことで防ぐことができます。長く使用しているとシミになることもあるので、大事な陶器は水に浸けてから使うことをお勧めします。また、腐食の原因になりますので、洗うときは洗剤の中に長時間浸けたり、熱湯で洗うことは避けた方が良いそうです。

陶器備前焼深型汁椀 陶器炭化長方皿

一方磁器は陶石と長石、珪石など石から作られ、ガラス化しているため吸水性がほとんどなく、表面もなめらかで光を透過させる白さが特徴です。陶器に比べ高密度で硬度が高く薄手に作ることが可能です。はじくと金属音に近い「キン」という高い音がするので風鈴にもできます。ですが硬い分粘りがないため衝撃に対しチップを起こしやすいということにもなります。また、熱しやすく冷めやすい性質を持っていて、熱いお茶や汁ものなどを入れて手に持つ湯呑や椀などには少し不向きと言われる方もおられます。

磁器伊万里焼皿例1 磁器伊万里焼皿例2

以上のように陶磁器はデリケートで扱いが難しい部分もあり給食などに使われるケースはあまりありません。逆に給食によく使用されている強化磁器食器とメラミン食器には以下のような特徴があります。

●強化磁器
家庭で使用するような一般磁器食器に強度を上げるための成分として「アルミナ」を配合し破損率を低下させたもので、定義として強度が150MPa以上のものが強化磁器となります。強化磁器はその名の通り磁器を強化したもので硬いですが、やはり落下や強い衝撃には割れることもありますので気をつけましょう。壊れるからこそ大切に扱うということも食育のひとつと考えられています。
アルミナとは酸化アルミニウムのことで、ファインセラミックスというセラミックスの中でも高精密なものを生成するために多く利用されている材料です。ちなみに宝石のサファイアはアルミナの単結晶です。

強化磁器例1 強化磁器例2給食用 強化磁器例3給食用

●メラミン食器
メラミン樹脂から作られた食器になります。メラミン樹脂とは熱硬化性樹脂(プラスチックの一種)です。卵のように熱を加えると硬化し硬化した後は再び熱を加えても再び柔らかくならないので耐熱性に優れています。ただし、煮沸消毒の時は100℃以下で2~3分を超えないようにしてください。食器や建設材料などに使用されており耐久性が高く壊れにくいのが特徴です。熱伝導率が低いため熱いものを入れても冷めにくく、外側も熱くなりにくいので食事の際には持ちやすいですね。熱や水に強く、洗浄機や熱風消毒保管庫にも対応しています。

このような特徴の強化磁器食器とメラミン食器、色柄も豊富で様々な種類があります。
では、食器の色で人が受ける効果についていくつかの例を紹介しますので、参考にしてみて下さい。

緑系メラミン食器の盛付例 茶系メラミン食器の盛付例 ブルー系メラミン食器の盛付例

色には補色という効果があり、ファッションでのカラーコーディネートと同じように、色と色の組み合わせで与える印象が変わり、食器の色も料理の色との合わせ方次第でおいそうに見えたりと効果がUP出来るのです。
例えば、青は黄色やオレンジの色と相性が良いです。
赤は緑と相性がよく暖色系の色なので食欲も増します。
緑は、お刺身やお肉など赤い料理に合います。
また補色の他に類似色調和:同じ色を含む(茶と黄・水色とすみれ色など)色合いを用いたり
同系色調和(同じ色合いの濃淡を用いる方法)などもありますので、
興味のある方は調べてみても面白いかもしれませんね。

弊社にも食器などの取り扱いが多数ございますので、お気軽にお問い合わせください。

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