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マメ知識
2018/02/27

アルマイト加工とは・・・

ブログ

業務課ナミチキです。
今月はなんといってもオリンピックがありましたね!
平昌オリンピック皆さんはご覧になりましたか?
男子フィギュアスケートの羽生選手、宇野選手や女子スピードスケートの小平選手など、沢山の日本人選手が活躍していました。選手の皆さん本当にお疲れ様でした。
オリンピックは終わりましたが、仕事は終わらないので私は仕事を頑張りたいと思います。

話は変わりますが、
日々お客様から鍋やお皿など小物のご注文や御見積作成のご依頼を受けることが多いのですが、
その中で「アルマイト加工済み」「○○アルマイト加工」などの名称を見かけることがあります。
あまり気にしてなかったのですが、よく見てみると鍋や食缶・バットなどのアルミ製品に表記されていました。
アルマイト加工っていったいなんだろうと思いましたが、
まずはアルミ(アルミニウム)製品について簡単に説明したいと思います。

昨年11月のブログでもご紹介しましたが、アルミ製品は熱の伝わりが早く調理がしやすい。軽くて持ち運びやすい。さびにくい。和洋中問わず幅広く使われている製品です。しかし、アルミ製品は電磁調理器で使用できない。表面が傷つきやすく、アルカリに弱い。やわらかくへこみやすい等の短所もあります。最近では、底にステンレス等磁性を持つ異種金属の板を張り付けたり、挟み込んだりすることにより電磁調理器での使用も可能にした商品も多くなりました。


では本題のアルマイト加工について進みたいと思います。アルマイト=陽極酸化処理といいます。
アルミは空気中にさらすと表面に薄い酸化皮膜を作ります。(アルミは酸素とくっつきやすいため)この皮膜でアルミの表面を保護し腐食を防ぐ働きがあるのです。しかし皮膜は非常に薄いので使用状況によっては化学反応で腐食してしまいます。この皮膜を人工的に厚くしたものがアルマイトになります。(実はアルマイト加工の技術は日本で開発されたものです。)アルマイト処理の仕方を簡潔にお伝えすると、アルミ製品を取り付けた治具を電解液(硫酸か蓚酸)の中に入れ治具に電極を繋ぎ、プラスの電気を流します。電気分解によりアルミの表面に酸化皮膜が付きます。アルマイトはアルミそのものの表面を酸化させたもので、メッキのように異種の金属を付着させたものとは異なり剥がれ落ちたりすることはないです。
【アルマイト加工 図解】
アルマイト加工図解

このアルマイト加工により強度(高硬度・耐腐食性・耐摩耗性)が上がります。また無処理のアルミニウムは、水分や水素、化学物質に反応しやすいため表面が変色しやすいですが、アルマイト加工をすることによって安定した酸化被膜が形成されるため美しい外観を長く保つことが可能です。

アルマイト加工例1(鍋類) アルマイト加工例2(バット類) アルマイト加工例3(食缶)

今回はアルマイト加工についてご紹介しましたが、用途によってはアルミ以外の材質が向いていることもあるので調理道具の材質なども気にしてみていただけるとよいかもしれないですね。銅や鉄、ステンレスなどの様々な材質の商品がございますのでお気軽にお問い合わせ下さい。

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