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2019/08/24

回転釜の設置方法について

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技術部のロンです。

夏も終わりを感じ始める今日この頃です。


回転釜について「設置方法はどのようにしたら良いのでしょうか?」というお問い合わせやご質問をいただくことが多く、今回は回転釜の設置方法をご紹介していきたいと思います。

回転釜といえば主に全国の学校給食のような大量調理での煮物や炒め物で活用されている加熱調理機器です。
学校給食以外でも福祉施設や病院、保育園でも使われています。
熱源はガス式、電気式、蒸気式があり、全体のシェアとしてはガス式を使われているお客様が多いです。

まず始めに注意しなくてはならない事項として、回転釜はとても大きい機械ですので使い勝手や清掃面も考慮すると幅・奥行共に広めのスペースが必要です。
釜のサイズによりラインナップがたくさんあるので、それぞれのサイズに応じたスペースの考察を要します。
そして一番重要なのは、特にドライ厨房として運用していく場合に床面をどのような形及び素材に仕上げるかという点です。

弊社で推奨している提案の1つに回転釜を排水ドロー式(釜内部の中央に排水栓がついているタイプ)として床をダブルピット施工にするという方法があります。
通常ですと釜周りの水分が外部に散らないように床面より一段落とすか、もしくは周りを土手状に囲う方法があります。
上記の場合ですと内釜清掃後に本体を回して水分を流す際にピット内全体に水がまわってしまうので本体の脚部に汚れが付着し、不衛生になりがちですが、ダブルピット施工は2段階に床を下げることで浅い1段目は釜周りの水滴を受ける部分、中央につくった深い2段目はその内部のみで水分捕集が可能となります。[参考図 1]
そうすることで釜周りを衛生的に保つことが出来ます。
ダブルピットは通常仕様でも良いですが、排水ドロー式であればより効果を発揮できるでしょう。

参考図1

但し、ダブルピットにするためには床を下げられるだけの床下の深さが必要ですので、どの厨房でもできる工法ではありません。
新設の建物であれば早い段階で計画の1つに組み込んでおくことが必要です。

 回転釜

又、施工も通常よりも複雑になりますので工事業者と綿密な打合せが必要となります。
弊社では回転釜仕様と設置する場所から考察し、より良い設置環境となれるよう図面協力もしています。
せっかくの便利な調理機器ですので設置環境を整え上手に活用していきましょう!

<商品に関するお問い合わせや御見積依頼はこちら>

回転釜

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